2024/03/04 16:17
こんにちは
ゆるハイカーの山道具を製作している
slowhike[スローハイク]KTです
私はものごころがつく前に両親の趣味であった登山に連れて行かれていました。
当時は幼児なので"連れて行かれる"なのですが
ただただ長くて疲れるし何がいいのか全く理解できていませんでした。
ある時、1日の全工程が雨になり「2度と山には登るまい!」と決意し、
・靴がぐちゃぐちゃになった
・雨が上がり始めた湿地帯の木道にあちらこちらで虹がかかり異世界のような光景だった
というのが鮮明な記憶として残りました。
しばらく山とは関わらないことになります。
それから20年ほど月日は流れ、またハイキングに行くことになるのですが
久しぶりに行った場所は"上高地"でした。
その時思った。
ここは本当に日本なのか。こんなに美しい場所があったなんて。
きっとまだまだたくさんあるに違いない。
そしてもうひとつ
子供の頃は普段着・運動靴でハイキングをしていましたが
大人になってからはハイキング用の道具を揃えて行きました。
"道具がいいとハイキングは快適で楽しい"
【ウルトラライト】に出会ったきっかけですが
元々は私の怪我の不安からでした。
私は18歳の時に半月板損傷・膝の十字靭帯断裂
の事故をしており、その後筋肉が足りないのか
下山中によく膝が痛んでいました。
いくら筋トレや体重管理、食事制限を行ない、サポーターをしていても
膝が痛くなるのではと不安が拭いきれませんでした。
ある時、父の病気がわかり
「あぁ父と登山という冒険をするのは片手で数える程度なのかもしれない」
そう思った日がありました。
最後の冒険は白馬岳でした。
きっと代わりに荷物を持つことになるであろう
行きたいけれど不安が拭いきれず
私は【ウルトラライトギア】を手に入れて
父と最後の山の冒険に行きました。
コースタイムの2倍かかってしまい
父も息切れがすごくて、途中で帰ろうか
など色々、考えましたが
無事3日間の行程を終えました
風で天気を感じ
雷鳥に出会い
高山植物は咲き乱れ
食事の時に今日の山行の話をして
満点の星空を見上げ
日の出を見る
今度はもっと先の稜線を歩きたい
そう思った
当日まではトレーニング、体重管理や食事制限をしていましたが
最後のお守り【ウルトラライトギア】
でなんとか乗り切れました。
私にとって「軽い=安心」でした
ハイキングでは体力に見合った山を選ぶことが重要ですが
最後のお守りは道具だと思っています。
自分の本当に必要な機能はなんなのか。
そう考えた道具作りをして行きたいと思っています。